日本居住福祉学会の全国大会は5月21日、22日に大阪で開催され、約70人が参加した。初日は大阪市立大学杉本キャンパスの高原記念館で午前中に、岡本祥浩副会長をはじめ4人の研究発表があり、午後は総会とシンポジウムが開催された。22日は同大学の研究拠点で、大阪の特徴的な住居である長屋の改造と耐震性強化を試みている「豊崎プラザ」を視察した。2016年日本居住福祉学会全国大会の詳報

総会では、居住福祉賞の贈呈式があり早川和男会長から、2011年9月の紀伊半島大水害からの復旧・復興の過程で「林業の村」の特性を活かした木造の仮設住宅、復興公営住宅を地元の工務店とともに実現させた奈良県十津川村と、地域社会の民間の力を最大限活かして女性をDVから守る居住施設を運営している「いくの学園」(大阪市)に賞が贈られた。その後、野口定久副会長の記念講演「居住福祉研究の現代的課題」と、シンポジウム「現代社会と居住福祉の課題」があった。

日本居住福祉学会のFACEBOOKに、21日午前中の研究発表、居住福祉賞の受賞理由、シンポジウムの内容、豊崎長屋の現地視察について4回にわけて詳報しています。「居住福祉通信11号」でも概要を報告しています。