第21回日本居住福祉学会全国大会『転換の世紀と居住の再編 ―「居住福祉」はどこまで認識されたか』を9月18日、オンラインで開催します。

大会では研究発表を行います。募集要項はこちら第21回全国大会研究発表者募集です。

日本居住福祉学会は、私たちが安心して生きられる「居住福祉社会」の実現を目指して研究する学際的な学会として2001年に発足しました。その発端となった1995年の阪神淡路大震災は、連続する激甚災害の幕開けとなりました。災害は益々激しく、住宅を失う人々も増えています。1990年以降の社会・経済の変化は経済格差を拡大させ、多くの人々を貧困やその危機に晒しています。そうした中、新型コロナウイルスの蔓延はより一層社会の格差を際立たせています。

20世紀の終わりに生じた経済のグローバル化は、富の集中と社会からの排除を同時に進め、世界を二極化させています。それらは地球環境の悪化を招き、異常な気象現象は全世界に災害をもたらし、新型コロナウイルスの蔓延とともに人々をさらに生活不安の淵に追い込んでいます。こうした現象に対し、人々の生存権保障、幸福追求の権利などの基本的人権と地球環境維持の価値観に立った国づくりや環境保全の実現が求められています。その基礎こそ「居住福祉」です。

そこで本学会は、2007年から全国津々浦々で人々の暮らしを支えている、歴史的にあるいは地域住民の協同作業でつくられてきた、目に見える、見えない様々なかたちの資源を「居住福祉資源」として評価(のちに「居住福祉賞」)し、その保全、再生、活用、発展、創造にとりくんでいる団体等を顕彰してきました。こうした本学会設立後の活動が、20年間で「居住福祉」を社会にどこまで浸透させたのかを確認し、「居住福祉社会」実現の展望を考えたいと思いました。そこでいくつかの「居住福祉資源認定証」「居住福祉賞」の贈呈団体に現状と展望を語っていただきます。皆様方もともに「居住福祉」の展望を考えませんか。

開催は、すべてオンラインで実施します。URLなどはお申し込みされた方々にお知らせいたします。

 

 

大会スケジュール

①      11:00~11:30  居住福祉賞贈呈式

②      13:00~14:30 リレー報告

本学会の総会、全国大会で、居住福祉資源認定証や居住福祉賞が贈られた団体から、その後の取組みや情勢についてリレー方式で報告してもらいます。「ウトロを守る会」(京都府宇治市)「ナラティブホーム」(富山県砺波市)「のわみ相談所」(愛知県一宮市)「北海道津別町」の各団体です。

③      14:40~15:10 「日本居住福祉学会の20年を振り返る」(野口 定久 氏)

④      15:10~17:20 研究報告会(1人30分)

 

 

大会参加申し込みは以下の本会事務局へ

日本居住福祉学会事務局

新潟工科大学工学部工学科

黒木 宏一 Kurogi Hirokazu

945-1195 新潟県柏崎市藤橋1719

E-mail kurogi@niit.ac.jp

Tel&Fax 0257-22-8205