新潟県中越地震・山古志村の復興と被災者の居住福祉を
山古志村災害対策本部、村民とともに考える

災害多発の日本列島にあって2004年は集中豪雨災害、台風、地震が相次ぎ、各地で人々は住居、家財道具、生業を失っています。阪神・淡路大震災 (1995年1月)では住宅災害の側面がクローズアップされながら、人間の生存と地域の再生にとって基本である「居住福祉」は軽視され、被災者の自助論と 住居財産論で終始しました。鳥取県西部地震(2000年10月)では住居の公共性が明らかにされ支援策が被災自治体で実施されましたが、国は依然として住 居の公共財的性格を容認していません。

本年10月23日の新潟県中越地震の山古志村は、同じく中 山間地ながら鳥取県西部地震とは被害実態に大きな差異があります。全村避難をやむなくするほど山が動き、棚田・野池、生活道路は崩壊し、震災土砂ダムに水 没した地区が発生、稲作、養鯉などの生業は瓦解寸前、村独自の伝統文化である錦鯉、闘牛も壊滅的被害を受けています。山古志村は日本でも有数の豪雪地帯で あり、損壊家屋をそのままにして越冬せざるを得ないという厳しい条件下にあって、包括的、抜本的な支援を求めて「山古志村特別法」の立法化を志向しており ます。なお山古志村は、来春、長岡市との合併を控え課題山積みです。

山古志村の今と今後を検討する過程で、中山間地の居住福祉と被災地に居住が確保し続けられる公的保障の道筋を検討したいと思います。

日程 2005年1月24日(月)~26日(水)
2005年1月25日(火) 研究集会(10時~16時)
長岡商工会議所
新潟県長岡市坂之上町2-1 TEL/FAX0258-32-4500

2005年1月24日
10:00~ 開会の挨拶(早川和男 日本居住福祉学会会長)
スケジュール説明(岡本祥浩 日本居住福祉学会事務局長)

10:10~ 山古志村の被害状況と復興対策および諸課題
長島忠美 山古志村村長 山古志村災害対策本部 ほか

12:00~ 昼食

13:00~ 山古志村の被害状況と復興対策および諸課題 についての討議

2005年1月25日(火) 交流会 17時~19時

2005年1月26日(水) 被災地視察 10時~12時

主催・日本居住福祉学会 ・山古志村災害対策本部
公的援助法」実現ネットワーク被災者支援センター